【6月11日 AFP】15-16NBAファイナル(7回戦制)は10日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で第4戦が行われ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)はシーズン最優秀選手(MVP)のステフェン・カリー(Stephen Curry)が38得点の活躍をみせ、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に108-97で勝利し、連覇に王手をかけた。

 ウォリアーズはこれでシリーズ対戦成績を3勝1敗としており、13日にホームで行われる第5戦に勝利すれば、ファイナル連覇を達成できる。そしてNBAファイナルの舞台で1勝3敗から逆転したチームは、過去の歴史で存在しておらず、クリーブランドに1964年以来となる米四大スポーツのタイトルをもたらすキャブスの希望は、風前のともしびとなった。

 過去3試合ではシュートのリズムをつかむことができず、ファウルトラブルに苦戦したカリーだったが、この日は7本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール(FG)25本中11本を成功させ、勝敗の行方を左右する第4クオーターでは13得点を稼ぎだした。

 ウォリアーズでは25得点を挙げたクレイ・トンプソン(Klay Thompson)と14得点を記録したハリソン・バーンズ(Harrison Barnes)がそれぞれ4本の3ポイントシュートを決めており、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)も12リバウンドを記録した。

 また、ウォリアーズはこの試合でファイナル新記録となる17本の3ポイントシュートを沈めており、2013年のNBAファイナル第3戦でサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)が成功した計16本を上回った。

 一方、キャバリアーズはカイリー・アービング(Kyrie Irving)がチーム最多の34得点を挙げると、レブロンは25得点13リバウンド9アシスト、脳振とうから復帰したケビン・ラブ(Kevin Love)は11得点を記録。そしてトリスタン・トンプソン(Tristan Thompson)とJ・R・スミス(J.R. Smith)はそれぞれ10得点を挙げているが、後半は無得点だった。

 満員となったクイッケン・ローンズ・アリーナ(Quicken Loans Arena)には、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)の監督に就任するジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏の姿があった。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を率いた実績を持つグアルディオラ氏は、ジェームズのユニホームを身に着けて試合を観戦していた。(c)AFP