【6月6日 AFP】15-16NBAファイナル(7回戦制)は5日、カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)で第2戦が行われ、ゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)が110-77でクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)に大勝し、ファイナル連覇を引き寄せた。

 昨季王者のウォリアーズは、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)が28得点を稼ぎ、ステフェン・カリー(Stephen Curry)が18得点を記録するなど、後半は攻撃でキャバリアーズを圧倒し、シリーズ戦績を2勝0敗でリードした。第3戦と第4戦は、舞台をキャバリアーズの本拠地クリーブランド(Cleveland)に移して行われる。

 今季の得点王カリーは、「全員が全力でプレーし、最高の状態になった」とすると、「このまま集中力を持続し、ここまでの道のりを忘れないようにしなければ」と気を引き締めている。

 しかし、これまでのNBAファイナルで0勝2敗の劣勢からタイトルを獲得したチームは、1969年のボストン・セルティックス(Boston Celtics)、1977年のポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)、2006年のマイアミ・ヒート(Miami Heat)の3チームしかいない。

 第1戦でも104-89でキャバリアーズに圧勝したウォリアーズは、第2戦まで相手に合計48点差をつけ、1951年のロチェスター・ロイヤルズ(Rochester Royals)と、1961年のセルティックスが記録した、これまでのNBAファイナル最大点差を6点も更新した。

 ウォリアーズはキャバリアーズ戦で、昨季のNBAファイナル終盤に記録した3連勝と、今季レギュラーシーズンでの2連勝、そして今シリーズの2連勝で、ここまで連勝を7に伸ばしている。

 レブロン・ジェームズ(LeBron James)が、これほど多くの連敗を喫するのは初めてで、プレーオフでも、シリーズ第1戦が黒星だった場合、第2戦ではこれまで9連勝を飾っていた。

 レギュラーシーズン最優秀選手(MVP)に4度輝いているジェームズは、6季連続7回目のNBAファイナル出場を果たしているものの、このうちタイトルを獲得したのは2回となっている。

 この日のジェームズは、NBAファイナルの第1クオーターで初めて得点することができず、試合を通しても19得点だった。キャバリアーズはまた、ハリソン・バーンズ(Harrison Barnes)の肘が後頭部に激しく当たって倒れたケビン・ラブ(Kevin Love)が、第3クオーターの序盤にめまいを訴えると、NBAが定める脳振とうのガイドラインに従い、そのまま試合には戻らなかった。

 今季のレギュラーシーズンで歴代最高の73勝を記録しているウォリアーズは、1シーズンでの勝利数でも、歴代1位のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)と並ぶ87勝を挙げている。

 ウォリアーズでは、カリーがフィールゴール(FG)11本中7本を決めると、クレイ・トンプソン(Klay Thompson)が13本中6本に成功し、計17得点を記録した。(c)AFP/Jim SLATER