「山を殴るようだった」 モハメド・アリ、ある印ボクサーの回想
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■胸が張り裂けるよう
第3ラウンドで、アリ氏は代名詞となった華麗なフットワークを披露してみせたが、滑って転倒してしまったという。「最後には私の腕を取って掲げ、観衆に向かって私を褒めたたえてくれた。『この男が好きだ。根性が気に入った』って」
「礼儀正しいボクサーだった。私は本当に幸運で、彼と打ち合えたことを誇りに思う」
その2年後、カーンさんは新聞広告で、アラブ首長国連邦(UAE)でのエキシビション試合にアリ氏が特別ゲストとして招かれていることを知り、現地に向かった。再戦を申し込むためだ。記者会見場で提案したところ、アリ氏は3ラウンドの試合を承諾してくれた。
「このときは私も、もっとしっかり準備をしていた。彼のスタイルは分かっていたので、ガードをし続けたよ」と、カーンさんは誇らしげに回想した。試合の翌日、2人は共に夕食に出かけたそうだ。
カーンさんが息子から電話でアリ氏の訃報を聞いたのは、4日のことだった。悲しみに胸が張り裂けるようで、「ただただ涙が顔を流れ落ちた」という。(c)AFP/Peter HUTCHISON