【4月4日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)で活躍した元スター選手のスコッティ・ピッペン(Scottie Pippen)氏が、シーズン最多勝利を記録した1995-96シーズンのブルズならば、現王者のゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)とのNBAファイナル(7回戦)でスイープ(4連勝)できるとの見解を示した。

 1シーズン72勝を記録した当時のブルズで、マイケル・ジョーダン (Michael Jordan)氏と一緒にプレーしていたピッペン氏は、ラジオ番組のインタビューで架空のNBAファイナル対決について質問されると、「ブルズの4連勝だ」と答えた。

 ピッペン氏によると、自分がステフェン・カリー(Stephen Curry)をマークし、ジョーダン氏はクレイ・トンプソン(Klay Thompson)とマッチアップすることになり、「自分の体格と身長であれば、(カリーを)少しは苦しめられると思う」として、昨季のシーズン最優秀選手(MVP)に輝いたカリーを「20得点未満」に抑えられると自信をみせた。

 ピッペン氏は1996年からの3連覇を含め、ジョーダン氏とともに合計6度のNBAファイナル制覇を経験。ブルズがレギュラーシーズンで72勝10敗を記録した1995-96シーズンでは、ファイナルの舞台でシアトル・スーパーソニックス(Seattle SuperSonics)を破っている。

 ウォリアーズは3日現在、今季の通算成績を69勝8敗としており、ブルズが達成したシーズン72勝の記録を更新するためには残り5試合で4勝しなければならない。

 現役時代にブルズのシーズン72勝に貢献し、現在はウォリアーズの指揮を執るスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、当時のブルズがそうであったように、チームが記録更新を意識することは危険だと警戒している。

 1日のボストン・セルティックス(Boston Celtics)戦に106-109で敗れ、ウォリアーズがホーム今季初黒星を喫した翌日、カーHCは「ホームでの連勝記録やシーズン最多勝利について何度も質問されると、選手たちがそれを意識してしまう危険がある」とコメントした。

「今は残りの試合に集中し、良いプレーに徹したい。とにかく、うちのチームらしく、厳しいスティール、絶妙なスクリーンを仕掛け、鮮やかな攻撃と賢明な守備をみせたい」

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