【6月5日 AFP】3日に死去したボクシング界の伝説、モハメド・アリ(Muhammad Ali)氏の広報担当者は4日、アリ氏の葬送パレードと追悼式が出身地の米ケンタッキー(Kentucky)州ルイビル(Louisville)で10日に行われると明らかにした。

 世界ヘビー級王者の座を3度勝ち取り、市民権運動にも尽力したアリ氏の名声はスポーツ界にとどまらず、同氏は20世紀の象徴的存在ともなった。同氏は3日、パーキンソン病との闘いの末、74歳で死去した。

 親族のみ参列するアリ氏の葬儀は9日に執り行われる。翌10日にルイビル市内で同氏の遺体を運ぶ葬送パレードが行われ、その後地元のアリーナで追悼式が開催されるという。ビル・クリントン(Bill Clinton)元米大統領らが追悼のスピーチを行うとみられている。

 アリ氏親族の広報担当者、ボブ・ガンネル(Bob Gunnell)氏は、米アリゾナ(Arizona)州スコッツデール(Scottsdale)で報道陣に対し、「世界中から現地にやって来た人が(アリ氏に)別れを告げることができるように」葬送パレードが計画されたと話した。

 アリ氏の死後、同氏の功績をたたえてルイビルでは半旗が掲げられ、現在は博物館となっている同氏の小さな生家には多くの人々が訪れて敬意を表し花を供えていた。(c)AFP/Sébastien BLANC Brendan SMIALOWSKI