【6月4日 AFP】米大統領選で民主党の候補指名が有力視されるヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官は3日、共和党の指名を確実にしたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を「うその行商人」と呼び、痛烈に批判した。

 クリントン氏はカリフォルニア(California)州カルバーシティ(Culver City)の大学で開いた選挙集会で、7日に行われる同州の予備選について「皆さん全員の投票が必要だ」と訴えた。「もし全てがうまくいけば、私は7日に民主党の大統領選候補となる名誉を得られる」と同氏が語ると、集まった数百人の支持者から熱狂的な拍手喝采が起こった。

 7日には6州で民主党の予備選が実施される。クリントン氏は候補指名に必要な代議員数の獲得まで目前に迫っており、ここでライバルのバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員を退け、トランプ氏との一騎打ちに本腰を入れたい考えだ。

 丸1日をロサンゼルス(Los Angeles)近郊で遊説に費やしたクリントン氏は、前日に引き続き、トランプ氏の資質と暴言、外交政策における一貫性のなさを攻撃。「気質的に(大統領として)不適格だ」と述べ、米国を率いる準備ができていないと主張した。

「彼(トランプ氏)は、ひたすらわめき散らして個人攻撃を繰り返し、真っ赤なうそを並べ立てている。こんな人物をわが国の最高司令官に就任させるわけにはいかない」(クリントン氏)

 カルバーシティでの選挙集会には、女優や下院議員、公務員など数十名の女性たちが応援に駆けつけた。

 クリントン氏に「詐欺師」と評されたトランプ氏は、クリントン氏こそ不正直で「インチキ」だと反撃している。(c)AFP/Michael Mathes