■ヤンキー・スタジアムを満員に

 さらにファイトそのものとは別に、UFCは「UFCジム」の名で各地にスポーツクラブを展開し、一般市民にエクササイズの場を提供している。

 あるジムの代表は、「UFCの名を冠しているので、女性は最初、少し二の足を踏んでいたようです」と話しつつ、それからは新しいタイプのエクササイズが学べること、また「顔にパンチを受けるわけではない」ことをうまくアピールできているという。

 テレビ放映、スポンサー契約、グッズ販売、そしてジム経営。この4つが合わされば、限界はないとUFCは話している。

 記念のニューヨーク大会は11月12日、スポーツの聖地マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で開催される。フェティータ氏は、2017年にはヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)で大会を開催し、スタジアム記録を更新する7万人の観衆を集めたいとの展望も語っている。

 その後は、現行契約が2018年で満了する放映権が話題になるだろう。UFCはAFPに対し、大型スポーツイベントの放映権がやりとりされる機会は、2021年までUFC以外にないため、大きな関心が集まるはずだと話している。

 UFCは世界にも目を向けている。ブラジルのサッカースタジアムに4万人以上を集めた5月の「UFC 198」をはじめ、大会は世界に開催場所を広げており、中国本土やインド上陸も視野に入れている。「UFCファイトパス(UFC FIGHT PASS)」と呼ばれるオンライン視聴サービスは、200の国と地域で提供されている。(c)AFP/Thomas URBAIN