無名のけんか大会から一大ブランドへ、UFCの15年
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■巧みなマーケティング
UFCのダナ・ホワイト(Dana White)代表は、スーパースターのコナー・マクレガー(Conor McGregor)も出場した3月の大会「UFC 196」について、UFC史上最高の売り上げと150万PPVを記録したと発表。フェティータ氏も昨年12月、同年度の売り上げが6億ドル(約660億円)に達する見込みだと明かしていた。
UFCの特徴は、傘下にいる500人以上の選手と個別に契約している点だ。選手が団体に所属し、多くの場合、所属団体が非常に大きな権力を持つ米国の他スポーツと比べ、これが大きな利点となっている。
MMAの世界には、ベラトール(Bellator MMA)やケージ・ウォリアーズ(Cage Warriors)、M-1といったライバルがいるが、UFCのブランド力に勝るものはない。メディア大手のバイアコム(Viacom)が2011年にベラトールを買収したものの、UFCの地位を脅かすには至っていないようだ。
MMAの商品マーケティングは非常に巧みで、スポンサー集めに関していえば、2014年にスポーツ用品大手のリーボック(Reebok)と契約。ロンダ・ラウジー(Ronda Rousey)らスター選手は、リングの中にとどまらない名声を手に入れている。
俳優のレオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)や、歌手のブルーノ・マーズ(Bruno Mars)ら、会場を訪れて観戦するセレブのファンも多い。