【4月22日 AFP】引退発言と思われる投稿で、世間を騒がせていた総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」の人気選手、コナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)が21日、競技を続けると宣言したものの、プロモーション重視のやり方が気に入らないとして、主催者を批判している。

 フェザー級の看板選手マクレガーは、フェイスブック(Facebook)上で「俺は自分の仕事を全うして、戦おうとしているだけだ」と述べた。

「俺は戦って対価をもらっている。プロモーションに関しては支払いを受けていない。プロモーションとやらに負けた俺は、戦うことの美しさを忘れてしまった」

「ビラ配りやら、商売みたいなことはやめなきゃいけない時が来たんだ」

 長文の投稿の最後を、マクレガーは「米国反ドーピング機関(USADA)とUFCに対して、そして契約のこともあるので、念のために伝えておく。『俺は引退していない』」と締めくくった。

 マクレガーは先日、「俺は若くして辞めると決めた。みんなありがとう。それではまた」とツイッター(Twitter)に投稿し、引退発言ではないかと報じられていた。その後、UFCのダナ・ホワイト(Dana White)代表も、マクレガーが7月の大会「UFC 200」には出場しないと明言した。

 しかし問題のツイートの裏には、UFCとのいざこざがあったようだ。7月9日にラスベガス(Las Vegas)で予定されていたネイト・ディアス(Nate Diaz、米国)との再戦に向けて、練習に集中するために、マクレガーが宣伝活動の量を「少し調整」してほしいとプロモーター(興行主)に頼んだところ、それを却下されたという。

 今回の投稿で、プロモーション活動のために、どれだけ練習の時間が削られているか強調したマクレガーは、「再びがむしゃらにトレーニングをするしかない」としている。(c)AFP