【5月21日 AFP】陸上、オストラバ・ゴールデン・スパイク(2016 Ostrava Golden Spike)は20日、チェコ・オストラバ(Ostrava)で行われ、8月のリオデジャネイロ五輪に向けて今季2度目の男子100メートルに出場したウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が、9秒98で優勝を飾った。

 ボルトは序盤の走りが振るわず、目標としていた9秒8台のタイムを出せなかったことで「大満足」はできないと語った。

 2位に入ったラモン・ギッテンス(Ramon Gittens、バルバドス)に0秒23差をつけたボルトはレース後、「40メートルまではのろのろという感じだった。反応は良かった。ただ40メートルまでパワーがなかった。それで、終盤でスピードを得るために少しばかり頑張らなければならなかった。改善ができれば、大丈夫だ」とコメントした。

 ボルトは先週出場したケイマン招待(Cayman Invitational 2016)で100メートルに出場し、10秒05を記録したが、その際にハムストリングの張りを感じたため、今週に入りドイツ人医師の診察を受けていた。

 それでもボルトは、そのけががこの日のレースに影響を与えてはいないとしている。

 リオ五輪での自身の見通しについてボルトは「着実な前進」を感じていると明かした。

 ボルトは「けがのない状況が続いて、自分を追い込みきることができれば、大丈夫だと思う。リオ五輪ではもちろん勝ちにいく。すべてが順調に、スムーズに運べばOKだ。言ってること分かるかい?」と語ると、ウインクしてみせた。

 2008年の北京五輪、12年のロンドン五輪で100メートル、200メートル、4×100メートルリレーの金メダルを獲得しているボルトは、リオ五輪で前人未到となる陸上3種目での3連覇を目指す。(c)AFP