【3月22日 AFP】陸上・短距離のウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)は、今夏のリオデジャネイロ五輪が最後の五輪になると断言し、2020年の東京五輪まで現役を続行する可能性を否定した。

 ボルトを指導するグレン・ミルズ(Glen Mills)コーチは1月、同選手が、運動能力を東京五輪まで維持できるだろうという見通しを示し、ジャマイカ陸上界の王者は、4年後の五輪も目指すものとみられていた。

 しかしボルトは、独スポーツ通信社SIDのインタビューで、再び3つの金メダル獲得を目指すリオ大会を最後に、五輪での競技生活に幕を下ろすつもりだと明かした。

「確実に、これが自分にとって最後の五輪になる。リオで目標を達成すれば、さらに4年間もモチベーションを維持していくことは困難だ」

「4年先までモチベーションを持続させるのは難しいから、今回が最後になると断言する」

 2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪で圧倒的なパフォーマンスを見せつけ、計6個の金メダルを手にしているボルトは、2017年の世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)で有終の美を飾り、スパイクを脱ぐ計画であると、これまで何度も表明してきた。

 8月に開催されるリオ五輪で、金メダル獲得数を9に伸ばしたいボルトは、「自分にとって五輪での最大の夢は、再び3つの金メダルを勝ち取ること。それが目標であり、自分の望みだ。目標と夢に向かって突き進んでいく」と決意を示した。(c)AFP