中国のグループ企業が2部降格のアストン・ビラを買収
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【5月19日 AFP】イングランド・チャンピオンシップ(2部)に降格したアストン・ビラ(Aston Villa)は18日、クラブがトニー・ジャントン・シャ(Tony Jiantong Xia)氏が所有する中国の企業グループに売却されたと発表した。売却額は約6000万ポンド(約96億円)と報じられている。
今季のプレミアリーグで38試合中3勝しか挙げられなかった惨めなシーズンを送り、2部行きが決まったアストン・ビラだが、それがシャ氏の買収を思いとどまらせることはなかった。
米国人のランディ・ラーナー(Randy Lerner)オーナーは、この2年間クラブの売却を目指していたが、最終的に売却希望額を大きく下回る金額で買い手を見つけた。
クラブは声明で「アストン・ビラ・フットボール・クラブは、ランディ・ラーナーからトニー・ジャントン・シャの所有するレコン・グループ(Recon Group)に所有権の100パーセントを売却することで合意に至ったことを喜んで発表します」と発表。正式な売却は、プレミアリーグとフットボールリーグの許可が下り次第になるとしており、その後シャ氏がクラブの会長に就くとしている。
2006年に6000万ポンドでクラブを手に入れたラーナー氏は2億ポンド(約320億円)での売却を希望していたが、ここ2シーズンのチームの不調により、値下げをするまで投資家はチームの購入を敬遠していた。
アストン・ビラは3月にレミ・ガルデ(Remi Garde)監督を解任してから指揮官が不在となっているが、元レスター・シティ(Leicester City)監督のナイジェル・ピアソン(Nigel Pearson)氏や、チェルシー(Chelsea)を率いた経験を持つロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)氏が、次期指揮官候補に挙がっている。(c)AFP