【5月15日 AFP】サッカー元ドイツ代表のレジェンド、フランツ・ベッケンバウアー(Franz Beckenbauer)氏の孫、ルカ・ベッケンバウアー(Luca Beckenbauer)が、父親の悲劇的な死を受け、同国ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のユースチームを退団した。

 15歳でデフェンダーのルカは、祖父フランツ氏が通算400試合以上のリーグ戦を戦い、3度欧州王者に輝いたバイエルンを離れ、来季から同リーグのシャルケ04(Schalke04)のU-17チームでプレーする。

 伝説のDFを父に持つルカの父親のステファン(Stephan Beckenbauer)氏は、バイエルンのアカデミーでコーチを務めていたが、昨年7月に脳腫瘍のため46歳でこの世を去った。

 深い悲しみに包まれているルカは、バイエルンを離れて新たに出発することを求めている。

 フランツ氏は独日刊紙ビルト(Bild)に対し、「ルカは時折このことを独りで考えていた。新しい環境に身を置くことは彼の望みだ。今後の成長に促してくれるだろう」とコメントした。

 シャルケのアカデミーは、メスト・エジル(Mesut Ozil)やマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)といったドイツ代表のスター選手を輩出している。

「ルカは安定性のあるDFだ。シャルケでは攻撃面の成長も確実だ」

 フランツ氏は、西ドイツ代表(当時)の主将として1974年に母国で行われたW杯(1974 World Cup)でタイトルを獲得すると、1990年のW杯大会イタリア大会(1990 World Cup)では指揮官として同国代表を優勝に導いた。(c)AFP