【5月13日 AFP】チェコサッカー協会(FACR)は12日、前日に行われた同国1部リーグのFKプジーブラム(FK Pribram)対スラビア・プラハ(Slavia Prague)が行われたピッチで、酒に酔っていた審判2人に資格停止処分を科した。

 FACRによると、第4審のマーク・ピルニー(Marek Pilny)氏と追加副審のイリ・イェフ(Jiri Jech)氏は、ライセンスを取り消され、懲戒処分が下されることになるという。

 FACRは声明で、「ピルニー氏は、試合開始当初から明らかに酔っていた」とすると、「同審判はタッチラインでバランスを保つのに四苦八苦して倒れ、線審とともに走っては動作をまねした。前半10分過ぎには警備員に取り押さえられる状態を余儀なくされ、ハーフタイムにロッカールームへ下がると、そのまま戻ってこなかった」と発表した。

 さらに、副審のイェフ氏についても「同じく泥酔状態にあり、試合中に用を足すまでしたとの報告があった」と明かされた。

 FACRのミロスラフ・ペルタ(Miroslav Pelta)会長は、この試合を担当した主審と副審2人についても、事態を阻止できなかったとして、シーズン終了まで資格停止処分にすると述べている。

 ペルタ会長は、動画投稿サイトのユーチューブ(YouTube)で千鳥足でふらつく姿をさらした当事者2人に対し、情状酌量の余地はないとして、「ほろ酔いなんてものではなく、泥酔していた。彼らはこれ以上、われわれの前に現れることはない」と糾弾した。

 問題の試合では、スラビアが3-1で勝利を収め、今季残り1試合でリーグ5位が確定した一方で、プジーブラムは最終戦を控えてリーグ降格の危機にさらされている。(c)AFP