【5月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグを制覇したレスター・シティ(Leicester City)は3日、市内のイタリアンレストランで優勝を祝う昼食会を開催し、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督やエースのジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)、岡崎慎司(Shinji Okazaki)らが出席し、クラブ創設132年での初優勝を祝った。

 会場となったイタリアンレストラン『サン・カルロ(San Carlo)』のオーナー、アンドレア・ヴィロッティ(Andrea Villotti)さんは、2時間半の昼食会ではロブスターが振る舞われたもののピザはなく、ラニエリ監督と選手はシャンパンの提供を丁重に断ったと明かしている。

 ヴィロッティさんは英通信社プレス・アソシエーション(Press Association、PA)に対して「夢でした。夢がかないました。彼らは本当に良い人たちですね」と語り、レスターの優勝を祝してクラブカラーの青などをあしらった特別メニューを用意したと話している。

 レスターが優勝を祝う昼食会を行うという情報がもれ、会場の外に大勢のファンが押し寄せたため、レストランのスタッフは窓を大きなテーブルクロスで覆い隠すなどの対応に追われていた。

 バーディーは2日、自宅にチームメートを招待して2位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とチェルシー(Chelsea)の試合を観戦し、レスターの優勝が決まった歓喜の瞬間を仲間とともにしている。

 自宅で夫人と試合を観戦したラニエリ監督は、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「昨夜は信じていた。もちろんあなた方も何かを感じることがあるだろうが、私は現実的でサッカーを理解している。不思議なことは起こるものだ」と語っている。

「驚くべき偉業だ。われわれは特別な何かを果たしたいと考えていたが、誰もが今回の成功を信じていなかった。(優勝が決まった瞬間は)妻と家にいたよ。家族とお祝いした」

 開幕前の優勝オッズが5000倍だったレスターの快挙に、イースト・ミッドランズ(East Midlands)の通りはファンであふれ、本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)の近くには約1000人が集まった。

 7日に行われるホーム最終戦のエバートン(Everton)戦後に優勝トロフィーを受け取る主将のウェス・モーガン(Wes Morgan)は、「涙をこらえる努力をするつもりだ。とても感情的なものになるだろう」と語っている。

「祝福の夜は長かったので、今は少し疲れを感じている。最初の高揚感の後、多くの人が何が起きたのか信じられなかった。涙も少しあったね」

(c)AFP