【5月1日 AFP】アジアラグビーチャンピオンシップ2016(Asia Rugby Championship 2016)は30日、神奈川県横浜市で開幕し、日本は85-0で韓国に圧勝した。

 W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で活躍したメンバーが、海外クラブでプレーするため不在の中、若手が主体となって形成された日本代表は、対韓国戦で史上最高の点差をつけて勝利を収めた。

 SO山中亮平(Ryohei Yamanaka)が計19得点を挙げる活躍を見せた日本は、他にも初代表のWTB児玉健太郎(Kentaro Kodama)が5トライを決めるなど、計13トライの一方的な試合を展開し、3年後に地元で行われるW杯に向け、新世代の台頭を予感させた。

 山中は2011年、口ひげを生やすために育毛剤を使用したとして、ドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、2年間の出場停止処分を科され、W杯ニュージーランド大会(Rugby World Cup 2011)で代表入りを逃す経験をしている。

 日本代表では、8月に元オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)新ヘッドコーチ(HC)を迎えるまで、暫定的に中竹竜二(Ryuji Nakatake)氏がHC代行を務めている。

 歴代最多得失点差での完封勝利について、中竹HC代行は「若いチームなので、フィジカルの戦いに持ち込むより、ボールを常に動かすことを意識していた」と振り返り、「自分たちのスタイルを展開することができた」と満足げに語った。

 前身大会であるアジア5か国対抗(HSBC Asian Five Nations)から、圧倒的な強さを誇ってきた日本代表は、7日、敵地で香港代表との対戦を控える。(c)AFP/Alastair HIMMER