【4月16日 AFP】スーパーラグビー(Super Rugby 2016)は15日、第8節の試合が行われ、サンウルブズ(Sunwolves)は17-92でチーターズ(Central Cheetahs、南アフリカ)に大敗を喫した。

 チーターズはフリーステート・スタジアム(Free State Stadium)で14トライを決め、今季スーパーラグビーでの最高得点記録を塗り替えた。これまでのスーパーラグビーでの最高得点は、2002年にクルセイダーズ(Crusaders、ニュージーランド)がNSWワラタス(NSW Waratahs、オーストラリア)戦で記録した96得点、最大得点差は、2007年にブルズ(Blue Bulls、南ア)がレッズ(Queensland Reds、オーストラリア)戦で記録した92-3となっている。

 今季これまでに1勝にとどまり、1試合平均2.5トライとしていたチーターズでは、セルジール・ピーターセン(Sergeal Petersen)とポール・シューマン(Paul Schoeman)がハットトリックを決めている。

 スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)でヘッドコーチ(HC)を務め、チームを1999年のラグビーW杯ウェールズ大会(Rugby World Cup 1999)で3位に導いたニック・マレット(Nick Mallett)氏は、サンウルブズはスーパーラグビーを「当惑させた」と語った。

 南アのテレビチャンネル、スーパースポーツ(SuperSport)で解説したマレット氏は「当惑する結果だ。サンウルブズがニュージーランドのトップチームと対戦していたら、スコアがどうなっていたかを想像してもらいたい」と語った。

「サンウルブズは心と信念を失い、ノーサイドになる前から諦めていた。この試合はスーパーラグビーの実力を示しているものではない。サンウルブズは守備組織がなく、ボールを奪ってもその扱いは雑だった」

 サンウルブズはこれで南ア遠征の3連戦を終えた。遠征第1戦ではキングズ(Southern Kings、南アフリカ)に28-33で、第2戦ではストーマーズ(DHL Stormers、南アフリカ)に19-46でそれぞれ敗れている。

 サンウルブズの主将を務める堀江翔太(Shota Horie)は、地震に見舞われている日本の人々を勇気づけたいと考えていただけに、この敗戦には落胆していると語った。

「良いラグビーをして、勇気を与えたかったですけど、勝ってそうすることはできなかった」

(c)AFP