【4月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は27日、準決勝の第1戦が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は1-0でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に先勝した。

 本拠地ビセンテ・カルデロン・スタジアム(Vicente Calderon Stadium)にバイエルンを迎えたアトレティコは、序盤にサウル(Saul Niguez)が決めたゴールを守り切り、貴重なアドバンテージを手に入れた。

 U-21スペイン代表のサウルは前半11分、バイエルンの選手4人を細かいステップのドリブルでかわし、ファーサイドの隅へ先制点を決めた。

 理想的な展開へ持ち込んだアトレティコは、その後、ボールをバイエルンに支配されたものの、後半のダビド・アラバ(David Alaba)のロングシュートはクロスバーに救われ、致命傷になり得るアウェーゴールを与えなかった。

 第2戦は来月3日、バイエルンのホームで行われる。そこで任務を完遂すれば、アトレティコはここ3シーズンで2度目の決勝進出を果たすとともに、チャンピオンズリーグの前身、ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ(European Champion Clubs' Cup)時代の1974年に、決勝で敗れたバイエルンへの雪辱を果たせる。

 一方、ドイツ王者のバイエルンにとっては、今季限りでの退任が決まっているジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の最終シーズンにチャンピオンズリーグ戴冠を果たすには、第2戦での逆転が必要な状況となった。

 グアルディオラ監督は、「こちらにとって最高の結果ではない。アウェーゴールを一点も奪えないというのは、どんなときも良いものではない。ただ、あと90分が残っている」と話した。

「プレーは非常に良かったし、得点チャンスも十分に作った。だから内容には満足している。第2戦では、もう少し賢くプレーしなくてはならない。粘り強く戦って1点を取りさえすれば、延長戦に持ち込める」

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