【4月19日 AFP】インド中部のジャルカンド(Jharkhand)州で17日、人間をいけにえにしていると噂された一家が、暴漢らによって家に閉じ込められて放火され、焼き殺される事件があった。

 19日の警察発表によると、事件が起きたのは州都ランチー(Ranchi)から75キロ離れたロハルダガ(Lohardaga)で、家族8人のうち3人が殺害された。残る5人は炎上する家の中から救出された。この一家が子どもを誘拐していけにえにしているという噂があり、棒や鋭利な凶器を持った村人たち数百人が一家を襲ったという。この事件をめぐり10人の男が逮捕された。

 現地報道によれば、襲われた一家の家長は村人たちから魔術師だとそしられていたという。この家長は昔、人の首をはねた罪で服役していたとされ、いけにえの儀式に関する噂に拍車をかけていたという。

 ロハルダガの警察署長によると、この一家がいけにえにするために子どもを誘拐していたという証拠はなく、村人らによる襲撃は家長に対する個人的な恨みから組織された疑いがないか捜査しているという。(c)AFP