【4月16日 AFP】米陸軍は15日、全職種への女性の配属を認める新方針に基づき、女性22人を歩兵部隊および機甲部隊の士官に初めて任命することを明らかにした。

 アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は昨年12月、2016年中に前線部隊も含めた全職種を女性にも開放するという歴史的な方針転換を打ち出していた。

 米陸軍の声明によれば22人は士官訓練課程をほぼ修了しているが、今後「数か月間、ジョージア(Georgia)州フォートベニング(Fort Benning)基地で各部門に特化した初期訓練を行わなければならない」という。また、身体的要件を満たしているかどうか実証する必要もある。

 イラクとアフガニスタンでは女性兵士も戦闘に参加したが、以前は女性が歩兵部隊や特殊部隊などの前線部隊に参加することは禁じられていた。

 現在、米国の陸軍、海兵隊、海軍、空軍に所属している現役兵134万人のうち、女性が占める割合は約15.6%にすぎない。

 方針転換で52種、要員数にして約220万人分の職種が女性にも開放されることになるが、男性が受けるのと同じ厳しい体力テストに合格しなければならない。(c)AFP