【7月14日 AFP】アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は13日、トランスジェンダー(性別越境者)の人々を米軍に迎える検討を始めると発表した。現在、米軍に所属するトランスジェンダーの兵士は数千人以上とみられているが、現行規則の下では、発覚すれば、除隊処分を受ける場合もある。

 カーター国防長官は、作業部会を設置し、この問題を今後6か月かけて検討することを明らかにした。

 米国では、同性愛者であることを公言して軍務に就くことを禁じる、通称「聞くな、言うな(Don't Ask, Don't Tell)」法が2011年に撤廃されたが、トランスジェンダーについては今なお公言して軍務に就くことが禁じられている。

 カーター国防長官によれば、作業部会は、トランスジェンダーであることを公言しても、事実に基づく実際的な障害を除けば、軍の有効性や態勢に悪影響は与えないという前提で検討を進めるという。(c)AFP/Laurent BARTHELEMY