■F1以外にも応用できる

 ベル氏によれば、「われわれの統計モデルでは、ランキングに加えて、チームとドライバーの実力の相対的な重要性が評価され、いくつかの驚くべき結果が導き出されている」という。

「例えば、比較的知らない人が多いクリスチャン・フィッティパルディ(Christian Fittipaldi)がトップ20に入る一方で、3度も年間優勝を成し遂げているニキ・ラウダは、トップ100にすら入っていない」

「これらのドライバーが違うチームから出走していたら、その功績は違った評価をされていたかもしれない」

 ベル氏はまた、今回の論文で使用された統計モデルが、F1の世界を超えて応用できる可能性を示唆した。

「同じような方法で、社会におけるあらゆる質問の答えを導けるかもしれない。たとえば個人やチーム、会社が、従業員の生産性にどれだけ影響を与えるか、もしくはクラスや学校、隣人が、学業成績にどれだけ影響を及ぼすか、ということだ」

 研究では、「F1の成功に与える影響は、チームがドライバーの6倍」とされ、「チームの影響力は時間とともに増大してきたが、ドライバーの技術が重要になる公道サーキットでは、比較的少ないようだ」と結論づけられている。

 第3戦の中国GP(Chinese Grand Prix 2016)を週末に控える中、アロンソとセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が、現世界王者のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)より上位につけるという結果が発表され、史上最高のドライバー問題よりも議論を過熱させるのは確実だ。

 ベル氏は、「『歴代最高のF1ドライバーは誰か』という問いに対して、答えを出すのは難しい。ある成績が収められたとき、本当に優れているのはマシンなのか、ドライバーなのかは分からないからだ」とすると、「この問題は、長年ファンの興味をかきたてており、これからも続くと確信している」と語った。(c)AFP