【4月6日 AFP】国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は6日、死刑判決と死刑執行に関する年次報告書を発表し、2015年に世界25か国で死刑が執行された人の数が前年比54%増の少なくとも1634人に上り、1989年以降の統計上最多となったと発表した。

 死刑増加の押し上げ要因となったのはイラン(少なくとも977人)、パキスタン(326人)、サウジアラビア(少なくとも158人)の3か国。日本は3人だった。

 これとは別に中国では数千人が処刑されたとみられるが、中国では死刑に関する統計は「国家機密扱い」で公表されていないため、アムネスティの統計には含まれていない。

 アムネスティのサリル・シェティ(Salil Shetty)事務総長は、死刑の執行件数増加は「実に憂慮すべきことだ」と述べている。(c)AFP/Robin MILLARD