【4月2日 AFP】米国防総省は1日、ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)で米国人を狙った攻撃を計画したとして、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織アルシャバーブ(al-Shebab)の幹部、ハサン・アリ・ドーレ(Hassan Ali Dhoore)容疑者を標的とした無人機攻撃を行ったと発表した。

 ピーター・クック(Peter Cook)国防総省報道官の声明によると、米軍がソマリア政府の協力を得て3月31日に無人機による空爆を実施した。同容疑者の生死については現在、情報を確認中だという。

 匿名で取材に応じた国防総省の当局者は無人機攻撃について、ドーレ容疑者とアルシャバーブのメンバー2人が同乗した車を標的にしたと説明。「われわれは長い間、彼(ドーレ容疑者)を見張っていた」「今回の攻撃は、ソマリア政府の提供した情報に基づいて実行された」と述べた。

 クック報道官によれば、ドーレ容疑者はアルシャバーブの治安情報部門に所属し、モガディシオでの複数の攻撃を計画・監督、少なくとも米国人3人を殺害したとされる。これらの攻撃には、2014年12月にモガディシオの空港でアフリカ連合(AU)兵士数人と米国人1人が死亡した事件や、昨年3月27日にソマリア系米国人1人を含む15人が死亡したホテル襲撃事件が含まれる。

 ドーレ容疑者はまた、モガディシオ在住の米国人を襲撃する計画も練っていたという。

 米軍は先月5日にもアルシャバーブの訓練施設を空爆し、アルシャバーブ戦闘員150人を殺害した。米国務省は、この施設では「大規模な」攻撃の演習中だったとしている。(c)AFP