【3月13日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は12日、2012年にドーピング違反をごまかすためにけがを偽ったとの疑惑を否定した。

 これまで四大大会(グランドスラム)で14度優勝しているナダルは、ドーピング検査員から逃れるためにけがを偽ったとの言いがかりは、理解し難いと語った。

 ナダルは「国際テニス連盟(ITF)にでも、世界反ドーピング機関(WADA)にでも、みんなに尋ねればいい」と語った。

 長年ATPツアーに参戦するナダルは、これまでにドーピング違反を犯したことがなく、禁止薬物を一度も使用したことはないと常に否定してきた。

 この日行われたBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)の男子ダブルスで、ボブ・ブライアン(Bob Bryan、米国)/マイク・ブライアン(Mike Bryan、米国)組に敗れた後、ナダルはAFPに対し、「したこともないし、今後することも絶対にない。これについてはもう二度と話したくない」とコメントした。

 2007年から10年までフランスのスポーツ大臣を務めたロゼリーヌ・バシュロナルカン(Roselyne Bachelot-Narquin)氏は、ナダルが2012年にドーピングの陽性反応を隠すため、膝の負傷を理由に6か月間ツアー大会を欠場したと主張している。

 ナダルは、自身は潔白であり、後ろ指をさすことはやめてもらいたいと続けた。

「キャリアを通じて懸命に努力して今の成功を手にした。今こそ正当に評価を下すべきだ。もううんざりしている。公平な扱いをしてもらいたい」

 一方で、バシュロナルカン氏の発言を受けて、ナダルのファンや家族、そして著名なスポーツ関係者やスポーツ団体がナダルを擁護した。

 ナダルは「みんなのサポートにただただ感謝している。世界のスポーツ関係者から支援してもらえることは素晴らしいことだ」と語った。

 サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)や、同クラブのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が擁護の声明を発表すると、おじのトニ・ナダル(Toni Nadal)氏はバシュロナルカン氏を「間抜けな人間」と評した。

 ナダルは、受け取った支援の声で、今回の問題がこれっきりで終わりになることを願っている。

「僕らのスポーツは汚れていない。僕を信じてほしい。誰かが間違っていることをしていれば、裁かれて判断が下される。ネガティブなことをごまかすようなスポーツではない」

「もうこんなことはたくさんだ」

(c)AFP/Greg Heakes