チームに真価を問うエディーHC、ウェールズとの大一番で選手の奮起に期待
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【3月12日 AFP】ラグビーイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)でウェールズと対戦するシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2016)の大一番で、チームが底力を発揮する姿を期待している。
ここまで無敗のイングランドとウェールズは、現在3位のフランスを得失点差で大きく上回っており、12日の直接対決を制したチームが今大会のトロフィーを掲げるだろうとみられている。
イングランドは今大会で唯一グランドスラム(全勝優勝)の可能性を残しており、ウェールズ戦で勝利を収めた場合、その翌日の試合でスコットランドがフランスに勝利すれば、最終節を残して5年ぶりのシックスネーションズ制覇が決定する。
シックスネーションズでのイングランドは、スチュアート・ランカスター(Stuart Lancaster)前HCの下で4大会連続2位となり、最後にグランドスラムを達成したのはW杯で優勝した2003年までさかのぼる。ランカスター前HCは、開催国を務めた2015年のW杯(Rugby World Cup 2015)でプールステージ敗退に終わり、指揮官を解任された。
イングランド史上初の外国人HCに任命されたジョーンズHCは、現在のチームがウェールズを相手にどのような戦いができるのかを注視しており、「偉大なチームというのは大舞台で何を成しえるかによって決まる。12日は大舞台にふさわしい試合だ」と話している。
「心高ぶる試合になるので、選手には立ち上がってほしい。偉大な選手、何かを成し遂げられる選手なら奮起してくれるはずだ」
イングランドはトゥイッケナムで行われたシックスネーションズの試合で現在10連勝を飾っているが、2009年に喫した最後の敗戦の相手は、その年にグランドスラムを達成したウェールズだった。
ウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)HCの率いるウェールズは、多くの故障者を抱えながらもW杯での直接対決で勝利を収めており、イングランドが本拠地で圧倒的な強さを誇ったとしても、ウェールズはそれを脅威とみなしていない。
イングランドでは23人中13人がW杯のウェールズ戦に出場しているが、ジョーンズHCは「W杯の試合をモチベーションにする必要があるのであれば、私は良い仕事をしていないことになる。現在のわれわれは(W杯当時と)異なるチームだ」と語った。