【3月21日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)は20日、男子シングルス決勝が行われ、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-0で第12シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に快勝し、大会3連覇と、前人未到となる5度目の優勝を飾った。

 2013年を最後にインディアンウェルズ(Indian Wells)では負けがないジョコビッチは、2008年、2011年、そして2014年から3年連続で大会を制している。

 28歳のジョコビッチは、2か月後に迫る全仏オープンテニス(French Open 2016)で、キャリアグランドスラムの達成を狙っており、今季序盤の好調を維持している。

 この試合で、ラオニッチのサービスゲームを5回破ったジョコビッチは、アンフォーストエラーの数でも、ラオニッチの27に対して自身は4と、圧倒的な差をつけた。

 第1セットの終わりにメディカルタイムアウトを取ったラオニッチを尻目に、ジョコビッチは第2セットを「ベーグル」で奪い、わずか1時間17分で勝利を収めている。

 40年以上の歴史があるこの大会で、ジョコビッチは歴代屈指の速さで優勝を決め、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-1、6-2でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に勝利した2009年大会、レイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt、オーストラリア)が6-1、6-1でグスタボ・クエルテン(Gustavo Kuerten、ブラジル)を下した2003年大会に並んでいる。

 力強いサーブで相手選手を苦しめてきたラオニッチだが、この日は4本のサービスエース奪取にとどまり、2度のダブルフォールトを犯した。

 第1セットの序盤、サービスゲームを2つ連続でブレークされたラオニッチは、試合を通して、セカンドサーブでわずか3ポイントしか記録できなかった。

 ジョコビッチは今季、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2016)で、フェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)との試合を途中棄権した以外は黒星がなく、そのロペスにも、今大会の4回戦で借りを返している。(c)AFP