【3月21日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2016)は20日、女子シングルス決勝が行われ、大会第13シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)は6-4、6-4で第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破り、2度目の大会制覇と、ツアー通算19勝目を果たした。

 アザレンカは、5度のサービスエースを決めたほか、セレーナのアンフォーストエラーにも助けられ、1時間28分で久々のビッグタイトルを獲得した。

「こんなゲームプランのはずではなかった」とした世界1位のセレーナは、「(コーチの)パトリック(ムラトグルー、Patrick Mouratoglou)と話していて、私がこんなにあっけないプレーをするのは見たことがないと言われた」と明かした。

 元女王のアザレンカは、一昨年から負傷による低迷を経験していたが、このタイトルによって2年ぶりのトップ10復帰が決まった。

 また、ツアーの決勝でセレーナを3回以上破った選手は、同選手の姉ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と、アザレンカのみとなっている。

 世界ランク15位ながら、ここ数年のセレーナにとっては、目の上のたんこぶとなっていたアザレンカは、「頑張ってきたかいがあったと思うとうれしい」と述べ、「ここ数年の苦労を考えると、より特別なものになった」と表現している。

「私の方が攻撃的だった。サーブが効いていたし、それが戦略でもあった」

「大きな目標をひたすら追いかけていれば、こういう大舞台では流れが変わってくる」

 この日、第1セットで先にブレークして2-0とリードしたアザレンカは、そのままセレーナに追い上げを許さず、1セットアップに。第2セットでも、最初の4ゲームを先取する圧倒的なプレーを見せたアザレンカは、いら立ちのあまりラケットをコートにたたきつけるセレーナを尻目に、難なくサービングフォーザマッチまでこぎつけ、4年ぶりの優勝を決めた。(c)AFP/Greg Heakes