【6月20日 AFP】(一部訂正)男子テニス、エイゴン選手権(AEGON Championships 2015)は19日、シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)は6-4、3-6、5-7で第7シードのジル・シモン(Gilles Simon、フランス)に敗れたものの、自身がツアー最高のサーバーであることを再度強調した。

 ラオニッチとの過去3試合で全敗していた30歳のシモンだが、この日は5度目のマッチポイントを制し、故障明けのラオニッチを退けた。世界ランク13位のシモンは、今季すでにオープン13(Open 13 2015)で優勝しており、シーズン2度目の決勝進出に王手をかけている。

 シモンは、準決勝でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)と対戦することになる。

 同日にドイツで行われたゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2015)の準々決勝では、イボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)が3セットマッチにおけるサービスエースのツアー最多記録を更新した。

 カルロビッチは、45本のサービスエースを打ち込み格上のトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)を破っている。一方のラオニッチは、クイーンズクラブ(Queen's Club)でシモンの動きを封じることができなかった。

 この日23本のサービスエースを奪い、準々決勝までの合計で76本のエースを記録したラオニッチは、敗戦の後にツアー最強のサーバーは誰かと聞かれると、「自分だと思う」と回答した。

「サーブとは、それで何ができるかというだけのものではなく、どのように駆使できるかが問題なんだ」

「結果を見れば、名前の隣に数字があって、サーブが肝心だったことが分かる」

 カルロビッチは、同胞の先輩ゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)氏の最多記録にあと一歩のところまで迫っている。(c)AFP