【3月11日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は10日、自分には共和党の「混乱」の責任はないと述べ、オバマ氏が共和党の党派心を養成し米大統領選の共和党指名候補争いでドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の台頭を招いたとする見方に反論した。

 ホワイトハウス(White House)で記者会見したオバマ大統領は、「現在、共和党内で起きている混乱は、私の行動が招いたものだという見方を認めるつもりはない」としたうえで、「私はこれまで様々なことで共和党から責められてきた。だが彼らの予備選や、彼らが大統領候補に誰を選ぶかについて責められるのはまったく新しい経験だ」と皮肉った。

 さらにオバマ氏は「共和党のエリートたち、そしてソーシャルメディア、報道機関、ラジオのトーク番組、テレビ局などの情報提供筋の多くがこの7年間、私のすることすべてに異議を唱えるべきだとの考えを共和党陣営に植え付けてきた」と訴え、こうした行為が「トランプ氏のような人物が躍進する環境」を醸成したと主張。共和党に対し「皆が目にしているサーカスのような現状」を招いた政治への「自省」を促した。(c)AFP