【3月7日 AFP】男子テニス、オーストラリアのバーナード・トミック(Bernard Tomic)が公にチームメートのニック・キリオス(Nick Kyrgios)を非難し、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2016)で同国代表を率いるレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)監督が仲裁役にならざるを得なくなった。

 トミックは、6日に行われたデ杯のワールドグループ1回戦米国戦のジョン・イズナー(John Isner)との試合中、チェンジエンドの際にキリオスの欠場を疑問視するコメントをテレビ中継のマイクに拾われた。

 ヒューイット監督との会話の中でトミックは、「ニックはキャンベラ(Canberra)で腰掛けてる。病気なんてでたらめだ」とぶつぶつと不平を並べた。

 さらにトミックは「あいつがやったのはこれが2度目だ」と、キリオスが昨年大会のチェコとの一戦も欠場したことに言及した。

 敗戦後の記者会見で、トミックは自身の発言を撤回することはなかった。

 トミックは記者団に対し、「(昨年は)疲労骨折でチェコには行かなかったのに、インディアンウェルズ(Indian Wells、BNPパリバ・オープン〈BNP Paribas Open 2015〉)に出た」とコメントすると、「(今年も)インディアンウェルズでプレーしたら、僕は少し彼を見損なうだろう」と続けた。

 ウイルス性疾患と背中の故障でデ杯を欠場したキリオスは、このトミックの「サーブ」を打ち返し、ソーシャルメディア上で反論した。

 当初、キリオスはトミックの批判が「自制心を失った上」での発言で、「むきになったりはしない。インディアンウェルズまでにはまだ時間がある」と、軽く受け流した。

 しかし、その直後にキリオスは「当分の間助けてもらえると思うな」と反撃に出た。

 キリオスはさらに、トミックが2014年に臀部(でんぶ)の手術から復帰後のマイアミ・オープン(Miami Open 2014)で、ヤルコ・ニエミネン(Jarkko Nieminen)に史上最短の28分で敗れたことを引き合いに出し、「誰がATPツアー最短敗戦の記録を持っているか忘れないように」と記したが、その後にこの投稿は削除された。