【3月2日 AFP】火星への有人飛行を見据え、1年近くにわたって国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた米国のスコット・ケリー(Scott Kelly)飛行士とロシアのミハイル・コルネンコ(Mikhail Kornienko)飛行士らが、グリニッジ標準時(GMT)の2日午前4時30分(日本時間同日午後1時30分)ごろ地球に帰還した。

 340日間のミッションに参加したケリー氏は米国人飛行士による宇宙での1回の滞在における最長記録を更新。コルネンコ氏の滞在時間はロシア人飛行士の中で歴代5位となった。2人とともにロシアのベテラン飛行士、セルゲイ・ボルコフ(Sergei Volkov)氏も帰還した。

 宇宙での長期にわたる任務を終えたケリー氏は、カザフスタン中部のジェズカズガン(Dzhezkazgan)近郊に着陸した後、ロシア人の救助チームの手を借りて地上に降ろされ、元気な姿を見せた。

 昨年3月27日からの約1年間におよぶ今回の宇宙滞在ミッションは、ISSにおける飛行士の滞在期間としては最長で、宇宙での長期滞在が人体に与える影響を調べる上で重要な実験とされている。(c)AFP/Kirill KUDRYAVTSEV