【2月27日 AFP】サッカーW杯のスポンサー陣営は26日、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)新会長に対し、改革の速やかな実行と、過去の汚職文化を一掃するための独立監視機関設置を求めた。

 スキャンダルにまみれたFIFAは、26日の臨時総会で現在のガバナンス体制を変更することを了承し、会長選でインファンティーノ氏を選出したが、米クレジットカード大手のビザ(Visa)は、さらなる措置を講じなければ対応が不十分であるとの懸念を示している。 

 ビザはウェブサイトに掲載された声明で、「了承された改革案を受け、われわれはFIFAの新たな指導部に対し、実行力に比重を置くよう求めていきます」とコメント。

「以前から申し上げているように、FIFA、ファン、スポンサー、そしてすべての関係者にとって最大の利益は、この改革を長期的に独立して監視する機関の存在です」

「われわれが期待しているのは、FIFAが迅速かつ直接的に透明性、信頼性、完全性が約束された文化の浸透に着手することです」

 インファンティーノ氏の前任者であるジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)氏は、米当局とスイス当局がFIFAをはじめとする各連盟の汚職捜索を開始したあと、6年間の活動禁止処分を科せられている。

 FIFAの改革案には、商業部門と政治的な意思決定部門を分離し、上層部の監視を拡大する方策も含まれている。(c)AFP