【2月11日 AFP】サッカースペイン国王杯(Copa del Rey 2015-16)は10日、準決勝第2戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はバレンシア(Valencia CF)と1-1で引き分け、2試合合計スコア8-1で決勝に進出した。

 主力を温存したバルセロナは、アルバロ・ネグレド(Alvaro Negredo)の得点でバレンシアに先制を許したものの、敗戦濃厚に思われた後半39分、カメルーン出身の19歳、ウィルフリード・カプトゥム (Wilfred Kaptoum)がトップチーム初得点を決めて引き分けに持ち込んだ。

 バルセロナはこれで公式戦29戦無敗のクラブ新記録を作るとともに、最近6年間で5度目となる国王杯の決勝進出を決めている。準決勝のもう1試合は11日に行われるが、第1戦を4-0で制しているセビージャFC(Sevilla FC)が5月21日の決勝へ勝ち進むことが濃厚とみられている。

 バルセロナのルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は、「決勝に進出できてとてもうれしい。バルサの誰もがここ数年で良い時期を過ごしているし、決勝に行くことが当たり前のようになっているが、そこにたどり着くのはいつだって難しいものだ」と語った。

 第1戦はバルセロナが7-0で先勝していたため、エンリケ監督は今後のリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)を考慮し、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の3トップをはじめとする主力11人を遠征に帯同させない余裕の選手起用を見せた。

 一方のバレンシアも主力の一部を休ませたが、その理由はバルセロナとは対照的に、リーグで12試合も勝利から見放され、ギャリー・ネビル(Gary Neville)監督が昨年12月に就任して以降も9戦勝ちなしと低迷し、残留争いに巻き込まれかけているからだった。

 バレンシアは、13日に本拠地でのRCDエスパニョール(RCD Espanyol)戦という重要な試合を控えており、解任の危機にあるネビル監督の進退がかかっているともいわれている。

 ネビル監督は、「われわれはすでに土曜日の準備を始めている。大一番であることは理解している」と語った。(c)AFP