【2月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が、ルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督の後任人事でジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏の代理人と交渉を行っていると、5日に各メディアが報じた。

 モウリーニョ氏は、昨年12月にチェルシー(Chelsea)の監督を解任されてから、ユナイテッドの指揮官に就くのではないかとうわさされていた。英国放送協会(BBC)とマンチェスター・イブニングニュース(Manchester Evening News)紙は、モウリーニョ氏のシーズン終了後の着任に向けて話し合いが始まったと伝えている。

 ファン・ハール監督は、保守的なプレースタイルでユナイテッドの元選手やファンから厳しい批判にさらされ続けており、これまでにエド・ウッドワード(Ed Woodward)現CEOに辞任しないよう2度説得されている

 モウリーニョ氏の代理人を務めるホルヘ・メンデス(Jorge Mendes)氏は、この2週間をかけてユナイテッドと交渉をしたという。

 53歳のモウリーニョ氏は、移籍市場が閉まり、チームのメンバーを変更できない中でファン・ハール監督の問題を引き継ぐより、シーズン終了後に白紙の状態から物事を進め始めたいのではないかと考えられている。

 BBCによると、双方は合意には至っておらず、クラブ側もコメントを発表していない。

 しかしながら、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が、シーズン終了後にライバルであるマンチェスター・シティ(Manchester City)の指揮官に就任することを受け、ウッドワードCEOやオーナーのグレーザー(Glazer)家は、大物指揮官の獲得に躍起になっているとみられている。

 レアル・マドリード(Real Madrid)で指揮を執っていたモウリーニョ氏が仮にユナイテッドの監督に就任することになれば、かつてFCバルセロナ(FC Barcelona)で辣腕(らつわん)を振るったグアルディオラ監督と、スペインにいたころのように、再びライバルクラブの指揮官として直接対峙(たいじ)することになる。(c)AFP