【2月4日 AFP】男子テニスの元全米オープン(US Open Tennis Championships)覇者ファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が3日、長い故障から復帰し、15日に開幕するデルレイビーチ・オープン(2016 Delray Beach Open)に出場すると発表した。

 決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、2009年の全米オープンで優勝後、世界ランク4位に到達したこともあるデルポトロだが、近年では、手首の手術を受けては休養するという状態が続いていた。

 デルポトロは、フェイスブック(Facebook)に3分に及ぶビデオメッセージを投稿し、「長期間の離脱を経て、再びテニスコートに立てると知ったときの喜びを皆さんと共有したかった」と述べている。

 昨年は、3月のマイアミ・オープン(Miami Open 2015)を含むわずか2大会でしかプレーしていないデルポトロは、現在世界1041位まで後退しており、引退も考えたという。

 ツアー通算18勝のデルポトロは、「不安や、悪い時間を乗り切らなければならなかった。気持ちが沈んだり、難しい日々を余儀なくされたりして、あきらめることも考えた」と明かしている。

「でも周囲の優しい人々が、僕を見捨てなかった。ここぞというときに救いの手を差し伸べてくれた」

「彼らのおかげで、引退の考えは頭から消えた。いつだって励ましてくれたんだ」

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