【2月1日 AFP】再び圧倒的な強さで優勝を飾り、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)で抜きんでた存在となったノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)だが、四大大会(グランドスラム)を勝ち抜き続ける中で、「カルマ(業)にひっぱたかれる」怖さが自身を謙虚にさせていると語った。

 ジョコビッチは31日に行われた全豪オープン男子シングルス決勝で、世界ランク2位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を6-1、7-5、7-6と2時間53分で退け、直近のグランドスラム5大会で4度目の優勝を飾った。

 これでジョコビッチはグランドスラム通算11勝目を挙げて、ロッド・レーバー(Rod Laver)氏とビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏に肩を並べ、通算最多17勝を挙げているロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に迫っている。

 さらにジョコビッチは、約50年ぶりに6度目の全豪制覇を遂げた選手となり、フェデラーやマレー、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)といったライバルとは格の違いを見せつけている。

 それでもジョコビッチは、結果が必ずしも伴わなかった「ビッグ4」と呼ばれる男子テニス界のトップレベルから独立してはいないと否定した。

 6度目の獲得を飾った全豪オープンの優勝トロフィーを横に会見に臨んだジョコビッチは、「そういう心構えになることを自分に許したくない。もし、そうしてしまえば人は高慢になりすぎて、自身が高等で、誰よりも抜きんでていると考えるようになってしまう。すぐ、カルマに思い切りひっぱたかれることだってあり得る」と語った。

「自分を今の位置に押し上げてくれた、ここ数年続けているライフスタイルと習慣をこれまでのように貫いていくことを心がけている。こういう取り組みが、力になってくれることを願っている。それからは離れないようにしたい」