【1月31日 AFP】15-16イタリア・セリエAは30日、第22節の試合が行われ、ASローマ(AS Roma)は新戦力のステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)が技ありの決勝点を奪うと、フロジノーネ・カルチョ(Frosinone Calcio)に3-1で退け、ルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督に復帰後初勝利をプレゼントした。

 ACミラン(AC Milan)からフランス・リーグ1のASモナコ(AS Monaco)に期限付き移籍していたエル・シャーラウィだが、モナコが完全移籍での買い取りを選択しなかったため、活躍の場をローマに移していた。

 するとモナコ側の放出は、ローマにとってプラスにはたらいた。23歳のエル・シャーラウィは後半3分、エルヴィン・ズカノヴィッチ(Ervin Zukanovic)の低いクロスをかかとで合わせると、シュートはフロジノーネのGKニコラ・レアリ(Nicola Leali)の意表を突いた。

 エル・シャーラウィは左サイドからのクロスに体をひねりながら合わせたゴールについて、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の影響を受けたことを明らかにしている。

 エル・シャーラウィは伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し、「イブラヒモビッチから学んだんだ。あんなゴールを決められるなんて、今も信じられない気分だよ」と語った。

「だけど、なによりもうれしいのはチームが勝てたことだ」

 ローマは前半18分、ラジャ・ナインゴラン(Radja Nainggolan)が倒れたままの姿勢でゴールを決めて先制したが、フロジノーネはその6分後、素晴らしい連携から最後はダニエル・チョファーニ(Daniel Ciofani)がGKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)の股を抜き、同点に追いついた。

 それでもローマは、後半開始直後にエル・シャーラウィの見事なゴールで勝ち越しに成功すると、同39分にはミラレム・ピャニッチ(Miralem Pjanic)の追加点で突き放した。

 ローマはまた、フランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)が途中出場で待望の復帰を果たし、チームの攻撃をつかさどった。

 ローマはこの勝利で5位を維持し、翌日にエンポリ(Empoli)戦を控える首位ナポリ(SSC Napoli)との勝ち点差を暫定で9ポイントに縮めた。対するフロジノーネは今季14敗目を喫し、残留圏内と勝ち点7差の19位のままとなっている。(c)AFP