【1月27日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は27日、女子シングルス準々決勝が行われ、ジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)が6-4、6-1で張帥(Shuai Zhang、チャン・シュアイ、中国)に勝利し、英国の女子選手としては1983年以来となる四大大会(グランドスラム)ベスト4入りを果たした。

 豪シドニー(Sydney)生まれのコンタは、4回戦で過酷なフルセットを突破してきたが、しっかり体調を戻して張を一蹴し、第7シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が待つ準決勝へ駒を進めた。

 ケルバーは同日、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)の第1試合で、大会を2度制している元女王のビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)に6-3、7-5で勝利している。

 コンタは、英国の女子選手として約40年ぶりとなる全豪ベスト4入りを果たし、バージニア・ウェード(Virginia Wade)氏(1972年、同大会で優勝)、スー・バーカー(Sue Barker)氏(1975年、1977年)に肩を並べた。

 またグランドスラムということでも、英国の女子選手が準決勝に進出するのは、1983年の全米オープン(US Open Tennis Championships)のジョー・デュリー(Jo Durie)氏以来となる。

 昨年から才能を開花させつつある24歳のコンタは、これが初めての全豪オープンの本大会出場だった。さらに、グランドスラムで4回戦を突破するのも、今回が初めてとなっている。

 昨年のこの大会は、世界ランキング147位で迎え、予選を突破することができなかったコンタだが、精神面を見直したことで変貌を果たし、1年でランキングを100位上昇させた。

 そして今大会では、1回戦で第8シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)を撃破すると、そこから勢いに乗り続け、この試合でも技術とパワーの双方で張を上回ってみせた。

 一方、こちらも快進撃を続けていた張だが、夢のような全豪オープンは、準々決勝で終わりを迎えた。

 これまでグランドスラム14大会でシングルスに出場し、すべて1回戦負けだった張は、自身が敗退に追いやってきた第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)、故障に苦しんだ第15シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)らの分まで奮起したかったが、この日は常に先行される苦しい戦いを強いられた。(c)AFP