【1月26日 AFP】(更新)全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は26日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-4、6-1で第5シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)に快勝した。

 セレーナは、対シャラポワ戦で18連勝を収め、準決勝では第4シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)と対戦する。

 全豪オープンで6度の優勝を誇るセレーナは、今大会で優勝すれば、シュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏が持つ、オープン化以降最多の四大大会(グランドスラム)シングルス通算22勝に並ぶことができる。

 一方、グランドスラム通算5勝のシャラポワは、史上最強の選手の一人と称されるセレーナに対して、今回も屈辱のジンクスを破れなかった。

 シャラポワは、2004年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)決勝でセレーナに勝利したものの、2005年の全豪オープン準決勝で6-2、5-7、6-8の敗戦を喫してから、同対戦カードでの連敗が始まった。

 セレーナは、「マリアはとても激しく、集中力の高い選手です。世界1位の選手でしたし、グランドスラムで何度も優勝しているのは当然です」と相手をたたえると、「そのような相手と対戦するときは、こちらも闘志を燃やして激しくプレーしていかなければなりません。私も今週はずっとアグレッシブに戦ってきましたが、最初からそのようにはいきませんでした」とコメントした。

 焼けつくような高温に達するなか、通算7回目の全豪制覇を目指す34歳のセレーナは、最初のサービスゲームでバックハンドのリターンを外し、シャラポワにいきなりブレークを許してしまった。

 WTAツアーの歴代最年長女王セレーナが、この日もスローな立ち上がりでミスを連発すると、シャラポワはそれを最大限に利用して2-0とリードした。

 しかし、すぐに立て直したセレーナは強力なサーブで圧倒してペースをつかみ始めると、その後はブレークバックに成功してゲームカウントを2-2のタイに持ち込んだ。

 壮絶な戦いとなった第10ゲームでは、4回目のセットポイントでボレーで決め、ようやく55分間に及んだ第1セットに決着をつけた。

 昨季56試合で、わずか3敗しかしていないセレーナは、明らかに調子が優れない様子でタイムアウトを取る場面もあったが、強力なバックハンドでシャラポワを手玉に取るなど、第2セットでは早々にブレークに成功して試合の主導権を握った。

 シャラポワが勢いをなくしてダブルフォールトなどのミスを重ねていくのに対して、セレーナは再びブレークに成功して4-0とリードを拡大。そして、勝利を確信しながらコートを支配し、一方的な展開に持ち込んで勝利を収めた。(c)AFP