【1月27日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)は27日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第7シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)は6-3、7-5で第14シードのビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)を初めて破り、ベスト4進出を果たした。

 全豪オープンで4回戦以降に進んだことがなかったケルバーだが、2度の大会制覇を誇るアザレンカを相手に、7度目の挑戦で初勝利を挙げた。準決勝では、張帥(Shuai Zhang、チャン・シュアイ、中国)とジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)の勝者と対戦する。

 ケルバーは、昨年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)で、3時間に及ぶ激闘の末にアザレンカに敗れたほか、全豪オープンの前哨戦だったブリスベーン国際(Brisbane International 2016)決勝でも、アザレンカにタイトルを譲っていた。

 ケルバーは試合後、「言葉にできません。今日のコートに出るまでは、対戦成績が0勝6敗だったんです。『全力を尽くして、彼女を倒すんだ』と自分に言い聞かせました。初めて勝てたことが本当にうれしいです」と喜びを語っている。

「最初のポイントから、良いサーブで攻めようと考えました。また、これまでの対戦よりも積極的にプレーしようと思いました。このセンターコートでプレーできてうれしいです。準決勝なんて、信じられない」

 ケルバーは、粘り強く戦う選手として知られており、第2セットで2-5と劣勢に立たされた場面から、驚異の巻き返しでストレート勝利を収めた。

 今大会、ここまでわずか11ゲームしか落としていなかったアザレンカは、絶対女王セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を脅かす存在と目されていた。(c)AFP/Martin PARRY