■一睡もせずニュースを待つ

 夫婦と娘、そして息子の4人家族のジョンさんは、宝くじを家族の人数と同じ4枚買うのが習慣だった。その日は気分が優れず就寝することにしたため、リサさんが当せん番号発表のテレビ番組を見たという。

 リサさんは当せん番号を3回確認してからジョンさんを起こして当せんしたことを告げた。リサさんは、「3回目(の確認時)、『ジョン、ジョン、この当せん番号をチェックして!』と叫びながら廊下を走りました」と「トゥデイ」の中で語った。当せん確率は2億9220万分の1だった。

 ジョンさんはその後当せん券を4回確認したがそれでも当せんを信じられず、夫婦は一晩中一睡もせずに翌朝のニュースを待った。ニュースは、夫婦が住んでいるテネシー州の人口約5000人の小さな町マンフォード(Munford)から宝くじの当せん者が出たと伝えた。

 夫婦は1等賞金を3等分した税込み金額の5億2880万ドル(約620億円)を29年の分割払いで受け取るのではなく、3億3700万ドル(約390億円)を一括払いで受け取ることを選択した。テネシー州では宝くじの当せん金に税金はかからない。