【1月10日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2016)は9日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-1、6-2で第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に快勝し、宿敵相手に「完璧な」テニスを見せてシーズン開幕戦を制した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、わずか1時間13分で決勝に決着をつけると、キャリア通算60個目のタイトル獲得とともに、ナダルとの対戦成績で24勝23敗と初めて勝ち越した。

 ジョコビッチは試合後、「今日は序盤からほとんど完璧なテニスができた。全てのショットを自分の思い通りにできた」と表現している。

 また、自身のテニスがキャリアでも最高レベルに達しているとすると、「到達できる最高地点に近づいている気がした」と手応えを語った。

「最初から最後のポイントまで、自分の戦術的アプローチや戦略、準備してきたことを展開できたことは明らか。コンディションも、僕に味方してくれた」

 試合に敗れたナダルは、ジョコビッチのようなプレーを過去に見たことがないと、わびしい態度でコメントした。

「まあ、分析しやすい試合になった。僕の対戦相手は、すべてを完璧にこなしていた。こんなテニスができる選手を、過去に見たことがない。テニスを始めて以来、こんなレベルでプレーする選手は初めて見たよ」

 また、報道陣に対しスペイン語で、ジョコビッチは「信じられないほど素晴らしい」と表現していた。