■山中について「名前も知らない」

 メイウェザー氏は以前、ボクシング界のさまざまなレーティング(ランク付け)についても言及し、スーパーミドル級のウォードや、WBC世界バンタム級王者の山中慎介(Shinsuke Yamanaka)について持論を述べていた。

「(リングマガジン〈The Ring〉の)パウンド・フォー・パウンドで、アンドレ・ウォードがなぜ4位なのか分からない」

「アンドレ・ウォードは無敗なんだから、2位じゃないのか?彼の勝ち方は、すごいなんてもんじゃない。最高だ。それなのに4位なのか?」

「9位のやつについては、名前もよく知らないから、無礼なことは言いたくない。でも誰か日本人の選手が9位になっていた。アンドレ・ウォードが4位で、9位のやつなんて名前も知らないんだよ」

「ボクシング界には人種主義が存在すると確信している」

 6日のインタビューでこれについて掘り下げられたメイウェザー氏は、「バーナード・ホプキンス(Bernard Hopkins、米国)が世界ミドル級でオスカー・デラホーヤ(Oscar De La Hoya)氏やシェーン・モズリー(Shane Mosley)氏、フェリックス・トリニダード(Felix Trinidad)氏と対戦しようとしたとき、みんな(メディアは)小者を指名しているとからかった」と説明した。

「トリプルG(ゴロフキンの愛称)が同じことをやっても、彼らは何も言わない。俺は人種差別主義者ではないが、人種主義が存在するとは思っている」

 メイウェザー氏は以前、人種差別的な発言で批判を浴びたことがあり、対戦相手のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)に対して「米を炊かせて、スシを作らせてやる」と挑発したほか、台湾系米国人のNBA選手ジェレミー・リン(Jeremy Lin)については、ツイッター(Twitter)上に「アジア人という理由で」注目を集めていると投稿していた。(c)AFP