【11月15日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」は15日、オーストラリア・メルボルン(Melbourne)のエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で女子バンタム級タイトルマッチが行われ、挑戦者ホーリー・ホルム(Holly Holm、米国)が王者ロンダ・ラウジー(Ronda Rousey、米国)から鮮烈なKO勝ちを収めた。

 ボクシングで複数階級の王座に就いた34歳のホルムは、第2ラウンド59秒で頭部への蹴りを決めてラウジーをキャンバスに沈めた。倒れ込んだラウジーは失神寸前という様相だった。

 ホルムはレフェリーが止めに入る直前まで、倒れたラウジーの顔面をめがけてパンチを振り下ろした。ラウジーは13戦目にして初黒星。一方のホルムは戦績を10勝0敗とした。

 コメンテーターのジョー・ローガン(Joe Rogan)氏は、UFC史上最大の番狂わせと語っている。

 ラウジーは力強いKO劇を重ねて、1980年代にヘビー級で活躍したマイク・タイソン(Mike Tyson)氏と比較されるなど、地球上で最も恐れられる女性ファイターとしてこの試合に臨んでいた。(c)AFP