フューリーが問題発言で英統括団体から呼び出し、警察からはおとがめ無し
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【12月11日 AFP】ボクシング、ヘビー級世界王者のタイソン・フューリー(Tyson Fury)は10日、ここ最近のメディアでのコメントについて説明を求める英国ボクシング管理委員会(BBBofC)から、聴取への出席を求められた。
27歳のフューリーは先月末、長らく王座に君臨したウラディミール・クリチコ(Wladimir Klitschko、ウクライナ)からタイトルを奪った後、同性愛嫌悪や性差別などの発言で批判を受けている。
批判の嵐を受けてBBBofCは10日にこの件についての話し合いを行い、新年にフューリーを呼び出すことを決定した。日時は未定となっている。
英国放送協会(BBC)が選出する年間最優秀スポーツ選手賞「BBCスポーツ・パーソナリティー・オブ・ザ・イヤー(BBC Sports Personality of the Year)」の候補からフューリーを外すよう求める署名には、これまでに13万人以上が賛同している。
一方、フューリーの発言が「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」にあたるとの通報を受け、大マンチェスター警察(Greater Manchester Police)が捜査に着手していたが、当局の広報担当はこの日、これ以上の捜査を行わないと発表した。
フューリーはBBCラジオのインタビューで、「同性愛、中絶、小児性愛。この3つを世界が終わるまでに征服しなくては。それが聖書の教えだ」とコメントしていた。
広報は「このコメントは意見であり、犯罪行為にはあたらない。この件に関してはこれ以上の捜査は行わない」と声明を発表している。
また、同日放送された英スカイ・スポーツ(Sky Sports)のインタビューでフューリーは、自身が同性愛を嫌悪したり性差別をする人間では無いと否定した。
「同性愛を嫌悪してはいないし、性差別者でもない。偏屈者でもないし、人種差別主義でも無い。おれは放浪者だ」
「人種差別主義者だと27年間言われ続けてきた。それについて、おれが文句を言ってるところを聞いたことがあるかい?それについての新聞記事を書いたことだって無い」
「もし警察が憎まれ者のタイソン・フューリーの捜査に市民の税金を無駄にしようとしているなら、そんなのは冗談だ。税の無駄使いでしかない」
(c)AFP