ラオニッチがフェデラー破り優勝!ブリスベーン国際
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【1月11日 AFP】テニス、ブリスベーン国際(Brisbane International 2016)は10日、男子シングルス決勝が行われ、大会第4シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)は6-4、6-4で第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、優勝を果たした。
強力なサーブを武器にする25歳のラオニッチは、四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーを相手に、各セットで1回ずつブレークを奪い、11度目の対戦で2勝目を挙げた。
万全の状態で大会開幕を迎えることができなかったフェデラーは、試合を重ねるたびに調子を上げていたものの、決勝では、力強いサーブと積極的なネットプレーを展開するラオニッチの前に、本来の力を発揮できなかった。
ラオニッチは、これでツアー通算8個目のタイトルを獲得し、昨年大会(Brisbane International 2015)の決勝でフェデラーに敗れた雪辱を果たした。
試合を通して本調子ではなかったフェデラーは、ファーストサーブ成功率が56%にとどまると、ラオニッチの強打に苦しめられた。
第1セットの第5ゲームでは、2度のブレークポイントをしのいだフェデラーだが、第9ゲームでも再びラオニッチにブレークチャンスを与えてしまった。
ここでフォアハンドをネットにかけたフェデラーは、ラオニッチに4-5と決定的なリードを与えると、第1セットを41分で先取された。
ラオニッチは、第2セットが2-1となった時点で右脚の違和感を訴え、メディカルタイムアウトを取った。試合に復帰したラオニッチは、次のゲームで4度のダブルフォールトを犯し、この試合で初めてフェデラーにブレークポイントを与えた。
それでもフェデラーはチャンスをものにできず、サービスキープが精いっぱいという状況が続くと、第7ゲームでラオニッチに決定的なブレークを許してしまった。
ラオニッチは試合を通して1度しかブレークのピンチを迎えず、最後はフェデラーのバックハンドがアウトになって、ラオニッチの優勝が決定づけられた。(c)AFP