【12月27日 AFP】クリスマスの25日、オーストラリア南部で森林火災が拡大し、住宅100棟余りが全焼した。被害がこれより深刻な可能性も指摘されている。当局が26日明らかにした。

 火災はメルボルン(Melbourne)南西に位置するビクトリア(Victoria)州沿岸のワイリバー(Wye River)とセパレーションクリーク(Separation Creek)に広がった。全焼した住宅は116棟で、多くは別荘とされる。

 消火活動には消防士500人前後があたった。航空写真では、観光の呼び物になっている沿岸道路「グレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)」に沿った森林地帯に、焼失した建物があるのが確認できる。

 ビクトリア州では2009年にも大規模な森林火災があり、173人が死亡した。今回の火災では死者は出ていない。

 火災はまず19日、落雷によって同州ローン(Lorne)近郊で発生。25日には高温と強風によって残り火の勢いが強まり、延焼遮断帯を越え燃え広がった。(c)AFP