【12月16日 AFP】16日に行われる15クラブW杯(2015 FIFA Club World Cup)準決勝では、南米王者リーベル・プレート(River Plate、アルゼンチン)が、サンフレッチェ広島(Sanfrecce Hiroshima)を一蹴するという見方が圧倒的だが、Jリーグ1部(J1)王者の広島も黙ってやられるつもりは毛頭ない。

 広島の森保一(Hajime Moriyasu)監督は15日、会見で「相手が嫌がることをやっていきたい」とコメントした。

「われわれがリーベルに勝てば、それは世界的な快挙。しかしサッカーは何が起こるかわからないスポーツだし、勝つチャンスはあると思っている。そのためには、相手のストロングポイントを止めなければならない」

 森保監督は、「リーグ最多得点、最少失点でここまで来た。激しい戦いを挑んでいく」と話しており、さらに13日の準々決勝で、アフリカ王者のTPマゼンベ(TP Mazembe、コンゴ民主共和国)を3-0という予想外の大差で破ったこともあって、チームの雰囲気は良好だ。

 それでも、やはり破壊力の面では南米王者に明らかな分があるとみた方がいいだろう。

 リーベルは1986年、ステアウア・ブカレスト(Steaua Bucharest)を1-0で退け、クラブW杯の前身にあたるトヨタヨーロッパ/サウスアメリカカップ(TOYOTA European/South American Cup、通称トヨタカップ)を制した経験があり、今回はブエノスアイレス(Buenos Aires)から駆けつけた約1万5000人のサポーターが、チームに熱い声援を送る予定だという。