【12月14日 AFP】15クラブW杯(2015 FIFA Club World Cup)は13日、大阪で準々決勝が行われ、広州恒大(Guangzhou Evergrande FC、中国)が2-1でクラブ・アメリカ(Club America、メキシコ)を破り、FCバルセロナ(FC Barcelona、スペイン)との準決勝に駒を進めた。

 アジア王者の広州は試合終了間際、かつてイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)でプレーしていたパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')が、CKからヘディングで決勝点を奪い、クラブ・アメリカを失意の底に落とした。

 クラブ・アメリカは後半10分、オリベ・ペラルタ(Oribe Peralta)のダイビングヘッドで先制したが、広州は同35分、パウリーニョのカウンター攻撃を起点に鄭龍(Zheng Long、ジョン・ロン)のゴールで同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

 そしてこの試合のほぼラストプレーでパウリーニョのゴールが決まり、広州が勝利を確実にすると、中国のファンは喜びを爆発させた。一方、メキシコ式プロレス「ルチャリブレ」のマスクをつけ、冬の寒さにも負けず上半身裸で応援していたクラブ・アメリカのサポーターは、チームの敗戦に沈黙した。

 2002年の日韓W杯でブラジル代表を通算5度目の優勝に導き、現在は広州で指揮を執るルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は、「チームは素晴らしかった」とコメントし、17日に横浜で行われる準決勝ではバルセロナに勝つことを夢見ていると明かした。

「バルセロナに勝利するという夢を見てはいけないのか?われわれが格下であることは承知している。しかし、大きなことを成し遂げたいと思っている」

「パウリーニョはわれわれにとって偉大な選手だ。彼は最初に練習場に到着し、そして最後に練習場を後にするんだ」

(c)AFP/Pablo MELIAN